
貨物利用運送事業の許可・登録を目指す皆さま、日々のお仕事お疲れ様です。
「よし、利用運送を始めよう!」と思い立ったものの、いざ要件を調べ始めると「あれ、うちの会社、条件足りてないかも?」「担当できる人間がいない……」「とにかく急いでいるのに、書類が多すぎて進まない!」といった壁にぶつかり、立ち止まってしまうケースは非常に多いです。
2026年現在、物流業界のコンプライアンスはかつてないほど厳しくなり、審査の目も鋭くなっています。しかし、「現時点で条件が完璧ではない=許可が取れない」というわけではありません。 専門家の知恵を使えば、突破口は必ず見つかります。
本記事では、これまで数多くの「困った!」を解決してきた当事務所の経験を凝縮し、悩み・シチュエーション別の解決策をQ&A形式で徹底解説します。これを読めば、あなたの会社の「申請できない理由」が「解決できる課題」に変わるはずです。

1. 【お金の悩み】「純資産300万円」の壁をどう突破する?
貨物利用運送事業(第一種・第二種ともに)の最大のハードルは、「直近の決算で純資産が300万円以上あること」という財産的基礎の要件です。
Q1. 赤字が続いていて、純資産が300万円を割り込んでいます。もう諦めるしかないですか?
A1. いいえ、まだ諦める必要はありません。いくつかの「財務改善策」があります。
利用運送の審査で見られるのは「申請直前の決算書」です。もし直近の決算が芳しくない場合、以下の方法で要件をクリアできる可能性があります。
- 増資を行う:資本金を増やし、純資産の額を底上げする方法です。
- 債務免除を受ける:役員からの借入金がある場合、その債務を免除(会社に贈与)することで、負債を減らし純資産を増やすことができます。
- 「残高証明書」で補完する(※要注意):基本的には決算書重視ですが、新設法人の場合は「300万円以上の自己資本を証明する残高証明書」で審査が通ります。既存法人の場合は、次回の決算まで待つか、期中での「中間決算(試算表)」を作成して証明する高度な手法も存在します。
Q2. 会社を設立したばかりで、まだ1期目の決算も迎えていません。
A2. 新設法人の場合は、設立時の資本金が300万円以上あれば即申請可能です。 設立時の通帳コピーや履歴事項全部証明書で証明します。これから会社を作る方は、必ず資本金を300万円以上に設定しましょう。
2. 【人の悩み】「適任者がいない」問題をどう解決する?
Q3. 「運行管理者」などの国家資格者が社内にいません。人を雇わないとダメですか?
A3. 第一種(トラック等)の場合は、必ずしも国家資格は不要です。
ここは非常に多い勘違いです。
- 第一種(登録)の場合:実運送(自社でトラックを走らせる)ではないため、国家資格としての「運行管理者」は必須ではありません。事業を管理できる「運送責任者」を選任すればOKです。
- 第二種(許可)の場合:自社で集配(トラック運送)を行う場合は「運行管理者」が必要になりますが、集配を他社に丸投げ(委託)する場合は、第一種同様、資格のハードルは下がります。
Q4. 役員が忙しすぎて、実務を管理できる人間がいません。
A4. 「運送責任者」は役員である必要はありません。 信頼できる従業員の方を責任者に据えることで申請は可能です。ただし、その方が「利用運送の仕組み」や「法令遵守」を理解している必要はあります。当事務所では、選任されたスタッフ様への「簡易レクチャー」も行っています。
3. 【場所の悩み】「事務所が要件に合わない」と言われたら?
Q5. 自宅を事務所にして申請できますか?
A5. 「使用権原」と「都市計画法」をクリアすれば可能です。 ただし、賃貸マンションなどの場合、管理規約で「居住専用」となっていると使用権原が認められません。また、市街化調整区域などの「建物を建ててはいけない場所」にある自宅もNGです。
Q6. バーチャルオフィスでの登録は可能ですか?
A6. 残念ながら、貨物利用運送事業においてバーチャルオフィスは認められません。 実態のある「事務スペース」が存在することが要件です。机、椅子、電話、PCがあり、そこで実際に業務が行える環境が必要です。運輸局による現地調査(実地審査)が行われることもあるため、偽装は厳禁です。
4. 【時間の悩み】「とにかく最短で始めたい!」
Q7. 申請から許可が下りるまで、どれくらいかかりますか?
A7. 標準的な期間は、第一種で2〜3ヶ月、第二種で3〜4ヶ月です。
「来月から始めたい」というのは、物理的に不可能です。しかし、「書類の不備による差し戻し」をゼロにすることで、最短期間での取得は可能です。
- スピードアップのコツ:申請を出す前に、運輸局の担当者と徹底的に事前相談を済ませ、100%完璧な状態で受理させることです。自分でやると、この「微調整」に何度も往復することになり、結局半年以上かかってしまうケースが散見されます。
Q8. 許可が下りるまで、暫定的に「無許可」で事業を始めてもいいですか?
A8. 絶対にダメです! 無許可営業が発覚すると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられるだけでなく、今後数年間は許可が取れなくなります。ビジネスチャンスを逃したくない気持ちは分かりますが、急がば回れです。
5. 【はじめての申請】「何から手を付ければいいか分からない」
Q9. 1種と2種、どちらを取ればいいのか自分たちでは判断できません。
A9. 「荷主からドア・ツー・ドアで引き受けるか」が判断基準です。
- 駅から駅、港から港の運送だけを手配するなら「1種」。
- 荷主の倉庫から受取人の玄関まで、トラック集配も含めて一貫して引き受けるなら「2種」。
まずは貴社のビジネスフローを図に書いてみてください。それを持って当事務所へお越しいただければ、5分で適切な種別を判断します。
Q10. 小規模な個人事業主でも許可は取れますか?
A10. はい、個人事業主でも要件(純資産300万円等)を満たせば可能です。 ただし、将来的な節税や社会的信用、事業承継を考えると、このタイミングで「法人化(法人成り)」してから申請することをお勧めするケースが多いです。
6. 【応用・特殊な悩み】こんな時どうする?
Q11. 外航貨物(輸出入)を扱いたいのですが、国内の利用運送とは別物ですか?
A11. 基本的には第一種(船舶・航空)の登録が必要です。 「フォワーダー」として海外へ荷物を送る場合、船会社や航空会社を利用するため、これらも貨物利用運送事業の範囲内です。英文の契約書などの確認が必要になることもあります。
Q12. 協力会社(実運送者)が決まっていません。
A12. 申請時に、最低1社とは「運送委託契約(または内諾)」が必要です。 利用運送は「他人の運送力を借りる」商売ですので、借りる相手がいない状態では許可は下りません。知り合いの運送会社がいない場合は、まずは協力会社探しから始める必要があります。
7. 悩み別・解決へのステップガイド(まとめ)
あなたが今抱えている悩みに合わせて、次のアクションを選んでください。
| あなたの悩み | 最初のアクション |
| お金(純資産)が足りない | 試算表を持って、当事務所の「財務診断」を受ける |
| 場所(事務所)が不安 | 物件の住所(または候補地)をLINEで当事務所に送る |
| 時間がない(急ぎ) | 今すぐ電話で「最短スケジュール」を確認する |
| 制度がよく分からない | まずは無料相談で「1種か2種か」を確定させる |
8. YAS行政書士事務所が「最後の砦」として選ばれる理由
貨物利用運送の申請は、100社あれば100通りのドラマがあります。私たちは、単に書類を作る代行屋ではありません。
- 「条件が足りない」なら、どうすれば作れるかを一緒に考えます。
- 「時間がない」なら、行政とのパイプを駆使して最速受理を目指します。
- 「はじめて」なら、事業開始後の運営まで手取り足取り教えます。
2026年の物流業界は、ライセンスを持つ者だけが生き残れる時代です。あなたの「悩み」を、当事務所で「強み」に変えましょう。
お問い合わせ・よくある質問(FAQ)
Q. 相談料はかかりますか?
A. 初回のご相談(30分程度)は無料です。無理な営業は一切いたしませんので、まずは現状をお聞かせください。
Q. 全国対応していますか?
A. はい、関東(東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬・山梨)を中心に全国対応可能です。オンライン面談も活用しております。
Q. 自分でやってみて挫折したのですが、途中からでも依頼できますか?
A. もちろんです。運輸局から「補正」を命じられて困り果てて相談に来られる方も多いです。これまでの書類をそのまま引き継いで完遂させます。
お問い合わせ・ご相談
貨物利用運送事業の「困った!」は、専門の当事務所にお任せください。
[悩み解決・個別相談のお申し込みはこちら] https://unsougyo-shinsei.com/contact
お電話でのご相談(平日9:00〜18:30) 0120-114-908 (「ブログの悩み別Q&Aを見た」とお伝えください)
シリーズ完結にあたって
全8回にわたる貨物利用運送事業の徹底解説ブログをお読みいただき、ありがとうございました。
- 基礎・制度解説
- 新規許可の要件・流れ
- 変更手続きの重要性
- 事業報告・監査対応
- 行政処分と違反事例
- 2025年法改正の衝撃
- 地域別申請のポイント
- 悩み・シチュエーション別Q&A
これらの記事が、皆さまの物流ビジネス成功の道標となれば幸いです。ライセンス取得はゴールではなく、新しいステージへのスタートライン。その道のりを、私たちはこれからも全力でサポートし続けます。

